最近の屋根には、いろいろな素材が使われていることをご存知でしょうか？

普段はあまり屋根を見ることはないかもしれませんが、同じ熊谷市にある家でも、よく見ると屋根に使われている素材で家の雰囲気がかなり変わることに気付くでしょう。昔ながらの瓦やトタンで葺いた屋根もあれば、どんな素材で作られているのか一見しただけではわからない屋根もあります。

屋根材にはどんな種類があり、どのように分類されているのでしょうか。また、それぞれの屋根材によって、価格や耐久性、耐用年数、メンテナンスの方法も異なるのでしょうか。

屋根塗装をはじめとする屋根のリフォーム工事を検討している方のために、屋根材の種類と特徴、そしておすすめの屋根材の選び方についてご紹介します。

屋根には瓦で葺いた屋根と板状にしたスレートで葺いた屋根、金属で葺いた屋根があります。瓦にも粘土瓦とセメント瓦があり、板材には化粧スレートと天然スレート、金属のものにはガルバリウム鋼板、トタン、銅板があるのが特徴です。

瓦

粘土瓦は粘土を焼いて作る陶器製の瓦で耐久性が高く、日本家屋らしい格調高いデザインが魅力となっています。セメント瓦はセメントと砂で作られた瓦で、粘土瓦よりは耐久性に劣るのが特徴です。

瓦は重いため耐震性が低くなり、瓦自体も割れやすいことから、地震が頻発するようになってからあまり使われなくなっています。

スレート

セメントを原料とした化粧スレートと天然の石を削った天然スレートというものがあり、スレートの耐久性はいずれも20年程度です。化粧スレートが人気の屋根素材であるのに比べ、天然スレートは価格が高いためあまり使われていません。

金属

金属を使った屋根材には、価格が安価な順にトタン、ガルバリウム鋼板、銅板があります。瓦やスレートに比べて軽量であるため、耐震性に優れているのが特徴です。

銅板は非常に高価なため一般的ではなく、耐用年数の短いトタンは短期間で解体する建物に使われています。金属を使った屋根材でよく使われるのはガルバリウム鋼板で、10年ごとに屋根塗装などのメンテナンスが必要です。

最近では、アスファルトシングルというアスファルトを染み込ませたガラス繊維の表面に石を吹き付けたシート状の屋根材も出てきています。屋根でなく屋上にした場合、平らで水が溜まりやすいため劣化しやすく、10年ごとに防水処置を繰り返し行わなければなりません。

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屋根材を選ぶ際には、価格とデザイン、耐久性がポイントとなります。安価な屋根材は耐久性が低く耐用年数も短い傾向にあり、デザイン性に優れた屋根材の価格は高くなるのが特徴です。また住宅としての耐震性を重視するのであれば、軽い屋根材を選ぶことが求められます。どのポイントを重視するか、優先順位を決めて屋根材を選ぶとよいでしょう。

価格を重視する場合には、スレートかガルバリウム鋼板がおすすめです。定期的な屋根塗装でよい状態を維持できるのも魅力となっています。最も安価な屋根材であるトタンは、屋根塗装を行ったとしても耐用年数が短すぎるのが難点ですが、短期間で取り壊したり、屋根を葺き替えたりする予定のある場合には選択肢に入れてもよいでしょう。

耐用年数が最も長いのは粘土瓦や銅板の屋根材で、いずれも屋根を葺き替えることなく50年以上使えます。今後何世代も使い続けることができる見込みがあれば、メンテナンス費用を考えると結果的には粘土瓦や銅板もコストパフォーマンスがよいと言えるでしょう。

デザイン性は好みの問題ではありますが、格調高い雰囲気にしたいのであれば粘土瓦、屋根の形にこだわりたいのであれば、最近熊谷市でも見られるようになったアスファルトシングルなどを選択肢に入れるのがおすすめです。